医学部別男女の比率検証

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医学部受験全体を揺るがす大ニュース

東京医科大学の裏口入学問題、女子受験生抑制問題など、2019年度入試に向けて勉強に励んでいる受験生や、受験生を持つ保護者にとってセンセーショナルなニュースが今世間を騒がせています。

医学部受験に携わる予備校業界では、点数開示を行わず評価基準も明確ではない面接・小論文の二次試験において、大学側の欲しい人材を有利に評価するということが秘密裏に行われているであろうことは、数々の受験生を送り出して来た経験上から周知の事実でした。

しかし、今回のように採点基準が明確な学科試験においても一律で減点措置がなされていたというのは、医学部受験予備校業界においても驚きと怒りを隠しえない事実でした。

実際の男女比率はどうなっているのか?

こちらに実際の私立医学部入試の男女比率を表にしたものを載せました。

ただ単純に、数字だけをみて「女性比率が少ない=女性差別」と見るのは早計でしょう。

大学の特色や受験問題の傾向からくる男女の受験校選定の違いなども大きく影響しているからです。

私立医学部入試結果(2017年度)”出典:『医学部に入る 2018』朝日新聞出版)”

  男子(%) 女子(%) 現役(%) 浪人(%)
岩手医科大学 73.8 26.2 非公表 非公表
東北医科薬科大学 75 25 非公表 非公表
自治医科大学 70.7 29.3 40.7 59.3
獨協医科大学 59.2 40.8 1.5 84.5
埼玉医科大学 56.7 43.3 15 85
国際医療福祉大学 59.3 40.7 25.7 74.3
杏林大学 61.6 38.4 17.1 82.9
慶應義塾大学 78.2 21.8 67 33
順天堂大学 67.4 32.6
昭和大学 68.9 31.1 44.7 55.3
帝京大学
東京医科大学 57 43 25.1 74.9
東京慈恵会医科大学 63.6 36.4 47.3 52.7
東京女子医科大学 0 100 29.6 70.4
東邦大学 52.7 47.3 42 58
日本医科大学 68.6 31.4 20.3 79.7
日本大学 72 28
北里大学 64.6 35.4 22.1 77.9
聖マリアンナ医科大学 56.5 43.5 20 80
東海大学 70 30 9.4 90.6
金沢医科大学 56.5 43.5 9.6 90.4
愛知医科大学 56.9 43.1 12.7 87.3
藤田保健衛生大学 62.3 37.7 24.2 75.8
大阪医科大学 71.4 28.6 21.8 78.2
関西医科大学 56.1 43.9 23.3 76.7
近畿大学 72.3 27.7 9.4 90.6
兵庫医科大学 59.9 40.1 17.9 82.1
川崎医科大学 65.9 34.1 6.4 93.6
久留米大学 71.5 28.5 14.9 85.1
産業医科大学 64 36 12.6 87.4
福岡大学 64.8 35.2 13.9 86.1

合格するために受験生はどうするのか?

様々なメディアでは、社会問題としておもしろおかしく取り上げられていますが、実際に受験する皆さんはどうすればいいか?

純粋な得点勝負!

報道が盛り上がり、問題が表面化すればするほど、公正で開かれた入試制度になって行くでしょう。
特に筆記試験において点数の操作を行われる可能性は限りなく低くなり、純粋な得点による合格基準となります。
だからこそ、学科試験において誤魔化すことの出来ない得点の取れる、しっかりした学力をつけるということに限ります。

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