医学部の推薦入試を理解して積極的に利用しよう!
そもそも推薦入試ってどんなものなの?
推薦入試とは「出身校からの推薦を受けたものを選抜する入試のこと」で、一般入試よりも早い時期に受験することができる制度です。
大半は高等学校長の推薦が必要で、学業成績やスポーツ・課外活動実績などについて一定の水準が必要とされます。
書類審査や小論文、面接で医療従事者としての適正を審査されるケースが多いですが、学力試験を課す大学もあります。
また、多くの大学が専願制を採用しているため、他校との併願ができず、合格した場合は辞退は不可能で必ずその大学へ入学する必要があります。
万が一不合格だった場合は、一般入試で再チャレンジすることは可能です。
一般的には「推薦を受けることが出来たらほぼ合格」というイメージで、実際に一般大学では倍率が1.1倍〜2倍程度です。
医学部は、推薦入試においても4〜5倍の倍率があり推薦を受けていても不合格の可能性はありますが、一般入試に比べれば倍率は大幅に低く、かなりチャンスは広がります。
国公立医学部の推薦入試
国公立医学部の推薦はほとんどが公募推薦です。高校の評定平均値が5段階評価で4.3以上の厳しい基準が課せられていることが多く、さらにセンター試験得点率85%~90%の目標をクリアしなくてはならないうえ、一般入試同様の記述・論述形式の学力試験を課す大学もありますので、
一般入試と同程度の学力が必要となってきます。
私立医学部の推薦入試
私立医学部の推薦は以下のような種類があります。
- 公募推薦(一般推薦)
- 指定校推薦
- 地域枠推薦
- 特別枠(付属校内部推薦、AO、編入など)
私立医学部のほとんどの推薦入試では英語、数学、理科の基礎学力を試される試験があります。
一般入試ほどの難易度では無いですが、基礎学力はしっかりと見に付けておく必要があります。
推薦入試の小論文・面接について
国公立医学部・私立医学部の推薦入試に共通しているのは、小論文・面接が重視されるところです。
小論文では医師に必要な考え方や思考方法、文章力、表現力などを評価され
面接ではコミュニケーション能力から本人の性格や人柄、また「なぜこの大学で学びたいのか?」などの志願理由を自分の表現で伝えられることも評価されます。
推薦入試に合格するための対策
国公立医学部・私立医学部ともに、評定平均値は非常に高いものが要求されます。そのためにも、現在通っている高校での評定をなるべく高いものにしておくこと。また、部活動や課外活動も積極的に行っておくことが求められます。
小論文・面接においても、医学・医療に関する一般的な知識や考えを求められることが多いので、
日常的に新聞やニュースなどに興味を持ち、情報を頭に入れておくことが必要です。
上記のことから、なるべく高校の早い段階で、中高一貫の学校であれば中学生から対策を行うことが重要となります。
また、推薦入試の試験内容・面接内容は非公開であることがほとんどですので、
推薦を受けた先輩方の話を聞いたり、高校の先生から情報を聞いたり、
専門的な情報を多数持つ医学部専門予備校での対策をおすすめします。